1月16日のビットコインの動向、金利先高観後退で買い優勢の展開続く
2023.01.16
1月16日13時時点のビットコインの価格は2,700,000円水準(Zaif)で推移している。
13日の米株式市場のダウ平均は112.64ドル高(+0.33%)と続伸。各主要銀行の最高経営責任者(CEO)が軽度の景気後退を想定していると慎重な見通しを示したため警戒感から売られた。ただ、その後発表された1月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に改善したため景気への悲観的見方が後退し下げ止まった。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定する上で注視している同指数の1年期待インフレ率が大幅に低下したため金利先高観がさらに後退しハイテクが買われ相場をプラス圏に押し上げた。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した米株市場を横目に、日経平均は前週末比282.85円安の25836.67円と続落でスタート。その後は、マイナス圏での軟調もみ合い展開が続いている。
さて、前週末に発表された米1月ミシガン大学消費者信頼感指数の1年先期待インフレ率は4.0%と市場予想4.3%を大幅に下回り、昨年12月の4.4%から大きく低下した。2021年4月以来の低水準となり、米消費者が今後1年で物価上昇圧力が大幅に緩和するという確信を強めている様子が浮き彫りとなった。今週は日銀の金融政策決定会合が17-18日に開催される。追加の政策修正が決定される可能性について一部メディアが報じており、市場参加者の注目度が急速に高まっている。
前日のコインベースは5.11%高、マイクロストラテジーは3.24%高。暗号資産市場全体の時価総額は9,922億ドル(Coin Market Cap)と前週末からさらに増加しており、再度1兆ドルに届きそうな勢いで暗号資産市場にも資金が流入しつつある。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は直近のピーク付近で推移、取引所の出来高は休日に一時大きく回復していることが窺えた(Blockchain.com)。
本日のビットコインは、270万円台(Zaif)で推移。始値266万円台でスタート、その後は買い優勢の展開が続いて陽線を形成、高値273万円まで値を伸ばした。インフレ鈍化に伴うリスク資産への資金流入の期待などでビットコイン価格も休日に急騰したが、15日・16日は落ち着きを取り戻している。データ分析企業CryptoQuantのKi Young JuCEOは、14日にビットコイン先物市場で40億ドル相当の成行買いが入り、8700万ドル相当のショートポジションがロスカット(強制清算)されたことを明かしたという。テクニカル面では、節目の2万ドルを突破し、200日移動平均線も一時的に上抜けたことは素直にポジティブに捉えられよう。今後、300万円台まで値が回復するか注目しておきたい。
※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA
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