1月27日のビットコインの動向、こう着感の強い展開続く
2023.01.27
1月27日13時時点のビットコインの価格は2,960,000円水準(Zaif)で推移している。
25日の米株式市場のダウ平均は205.57ドル高(+0.61%)と続伸。10-12月期国内総生産(GDP)が予想を上回ったため、景気後退懸念が緩和して買いが先行。金利上昇も限定的で、投資家心理の改善に伴い終日堅調に推移した。ハイテク株は買い戻しが継続してナスダック総合指数は反発、終盤にかけ主要株価指数は上げ幅を拡大して終了した米株市場を受けて、日経平均は前日比65.66円高の27428.41円と反発して取引を開始した。ただ、心理的な節目の27500円を手前に失速すると、一時マイナスに転じる場面もあった。引け後に発表された米インテルの決算などが重しになったとみられる。一方、国内企業決算の反応は強弱混在で、今後の内容を見極めたいとの思惑もあり下げ渋ると、その後は膠着感の強い展開となった。
コインベースは0.49%高。オランダの中央銀行は26日、暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが過去にライセンス登録せずに同国でサービスを提供していたとして約4.7億円(約330万ユーロ)の罰金を科したという。ただ、コインベースはオランダ中銀の決定に同意せず上訴を検討するようだ。
マイクロストラテジーは0.21%安。決算を受けてEV需要の鈍化懸念が後退したテスラは11%高となった。テスラがビットコインを追加で売却していなかったことも明らかになっている。暗号資産市場全体の時価総額は1兆354億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は引き続きピーク付近で推移、取引所の出来高はやや右肩下がりとなっている(Blockchain.com)。
本日のビットコインは298万円台(Zaif)で推移。始値299万円台でスタート、その後はやや軟調に推移して安値293万円まで値を下げた。Zaifで出来高が減少する中、小幅な値動きでとどまっている。2月からは大型テック株の決算が控え、今月末に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、手掛かり材料難が続いている。過熱感を示すRSI(相対力指数)は72でピーク時よりも減少しているが、いまだに買われすぎの水準であることに変わりなく、利益確定売りが続く可能性があろう。
※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA
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