1月30日のビットコインの動向、FOMCなど控えて上値の重い展開

1月30日14時時点のビットコインの価格は3,080,000円水準（Zaif）で推移している。

27日の米株式市場のダウ平均は28.67ドル高（+0.08%）と小幅高。インフレ指標として重要視されている12月コアPCE価格指数が鈍化傾向を示したため金利先高観の後退で買われた。また、ミシガン大消費者信頼感指数が1年ぶりの高水準となったほか、住宅関連指標も予想を上回り、景気への悲観的見方が後退。さらに、ハイテクの上昇も相場を支援し、終日堅調に推移。ナスダック総合指数も続伸、堅調に推移した米株市場を受けて、日経平均は前週末比2.21円高の27384.77円と小幅続伸でスタート。その後は、上値の重い展開が続いていたが、米連邦公開市場委員会（FOMC）の開催を控えて徐々に模様眺めムードを強めている。

前週末のコインベースは15.75%高。マイクロストラテジーは5.32%高。暗号資産市場全体の時価総額は1兆775億ドル（Coin Market Cap）と前週末からほぼ変わらず。ビットコインのハッシュレート（採掘速度）は急騰して最高値を更新、取引所の出来高はやや右肩下がりを継続している（Blockchain.com）。

本日のビットコインは308万円台（Zaif）で推移。始値306万円台でスタート、その後は買い優勢の展開となり高値310万円まで値を広げた。ただ、利食い売りも広がり上値の重い展開が続いている。明日31日から2月1日にかけて米連邦公開市場委員会（FOMC）が開催される。市場では98％の確率で0.25ptの利上げが織り込まれており、フェデラルファンド（FF）金利誘導目標は4.5-4.75％となる見通し。今回は、パウエル議長の記者会見に注目が集まっている。市場とFRB及びパウエル議長との間の乖離がどのように埋められるかが焦点となろう。

また、FOMCの翌日には、欧州中央銀行（ECB）とイングランド銀行（英中銀）が政策金利をいずれも0.5ポイント引き上げる可能性が高い。ブラジル中銀は今週、政策金利を据え置く見通しである。3日には米1月雇用統計、米1月ISMサービス業景気指数の結果発表も控えている。こうした中、企業決算が国内外で本格化する。ハイテク企業や巨大テックGAFAMの決算には非常に注目が集まっており、低調な内容となれば投資家心理の悪化は避けられない。テクニカル面では、過熱感を示すRSI（相対力指数）は78でピーク時よりも減少しているが、いまだに買われすぎの水準であることに変わりなく、利益確定売りが続く可能性があろう。

※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA

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