2月22日のビットコインの動向、売り優勢も下げ幅は限定的
2023.02.22
2月22日14時時点のビットコインの価格は3,3260,000円水準(Zaif)で推移している。
21日の米株式市場でダウ平均は697.10ドル安(-2.06%)と大幅反落。主要小売企業の決算で需要鈍化見通しが嫌気され、下落スタート。米2月製造業・サービス業の購買担当者景気指数(PMI)が予想以上の結果となったことで米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測が強まり、年初来の水準まで上昇した長期金利がさらなる売り圧力となった。ナスダック総合指数は-2.50%と大幅に3日続落。米株安を引き継いで日経平均は207.11円安からスタート。心理的な節目の27500円や75日移動平均線を下放れたことで売りが加速する中、前場後半には一時27046.08円(427.02円安)まで下げ幅を拡大した。一方、27000円が近づいたところからは買い戻しや押し目買いが入り下げ渋った。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆995億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新して上昇一服感が台頭し始めた。ただ、主要取引所の出来高は右肩上がりに上昇を継続している(Blockchain.com)。
本日のビットコインは始値333万円台でスタート、売り優勢の展開となるも安値323万円をつけてからは下げ渋っており、下げ幅も限定的となっている。ビットコインはドル建てで8月高値25000ドル付近を再度トライするも再度失速して、5度目のブレイクアウトトライに失敗した。ただ、先週から安値を切り上げて推移しており、高値圏での保ち合いを維持している。また、米長期金利が3.95%まで急騰しておりリスク資産に売りが広がっているが、米株式市場と比較すると暗号資産市場は大きく値崩れする銘柄が少ない。大きく下落するシナリオを想定するよりかは、引き続き高値圏でのもみ合い展開が続くという見方も台頭している。
こうした中、今晩はFOMC議事録(1月31日-2月1日開催分)が公表される。前回のFOMC後の会見では、パウエル議長が「ディスインフレ」発言を繰り返すなど、FRBの早期利上げ停止期待を高めた経緯があり、議事録の内容はタカ派である可能性は低いか。一方、その後の強い米経済指標を受けて、この議事録はすでに過去のものとしてほとんど重要視されないため、想定よりもタカ派である場合のリスクに注意したい。
※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA
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