7月下旬までのシンボルの動向、米情勢をにらんだ神経質な展開か
2022.07.12
7月12日10時30分時点のシンボル(XYM)の価格は7.0円水準(Zaif)で推移している。6月14日に上場来安値6.15円(Zaif)をつけた後は、反発したが、モメンタム(投資家の勢い)は弱い。
7月13日に6月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。米大統領報道官が、6月の米CPIについて、ガソリンと食品を含む全体の数字が「非常に高い」水準になるとの見通しを明らかにした。
先月、5月の米CPIは市場予想を上回る高い数値だったことで、米国の利上げ加速(金融引き締め)観測が高まり、株式市場、暗号資産市場などリスク市場が総じて大幅安となった。米大統領補佐官の異例のコメントは、そうした乱高下を回避するためのものと考えられる。
6月の米CPI発表待ちのため、ビットコイン、イーサリアムなど暗号資産は警戒感がやや高まっているようにみえる。先月同様、米CPI発表後に利上げ加速観測が高まった場合、7月末に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)まで警戒感が高い地合いが続く可能性はある。
シンボルはほぼ上場来安値圏での推移ではあるが、米国の情勢への警戒感から動きにくい地合いが続くと想定する。警戒感が高まった場合、上場来安値6.15円を一時的には割り込む場面も意識しておきたい。一方、警戒感払拭の際は、6月戻り高値8.2円(Zaif、6月6日)をターゲットとした展開になるだろう。
※チャートはXYM/JPYの日足
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