7月15日のビットコインの動向、Celsiusチャプター11申請は想定線か

2022.07.15

7月15日11時00分時点のビットコインの価格は2,850,000円水準(Zaif)で推移している。5日連続で陰線を並べていたが、6月の米消費者物価指数(CPI)発表後は、戻り基調を強めている。

6月の米CPIは市場予想を上回る非常に高い数値となったが、昨夜発表された6月の米生産者物価指数(PPI)は前月比+1.1%、変動の激しい食品や燃料を除いたコア指数は前月比+0.4%と5月の+0.6%から伸びが縮小。前月比でも昨年11月来で最小の伸び率となったことから、PPIに関してはピークアウトしたとの見方が市場では聞かれる。

こうした発表を受けて、為替市場ではドル買いが加速している一方、米国の株式市場は総じて落ち着いており、先月のような米CPI発表後のマーケットの混乱は今のところ回避されている。リスク資産である株式市場の落ち着きが安心材料となり、暗号資産も総じて値を戻している。

また、財務状況が懸念されていた米暗号資産レンディングサービス大手のCelsiusが、米連邦破産法11条(チャプター11)を申請したと発表。既にチャプター11申請は想定線となっていたことで、法的な整理でごたごたが解消されていくことをポジティブに捉える投資家も多いようだ。

出来高がさほど増加していないことから、反発は短期的に留まる可能性はあるが、戻り余地は、心理的な節目である3,000,000円水準と推測する。一方、失速した際は、30日移動平均線が位置する2,768,164円が意識されよう。

※チャートはBTC/JPYの日足と7日、30日移動平均線

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