7月19日のビットコインの動向、反発強まる展開か

2022.07.19

7月19日10時00分時点のビットコインの価格は3,080,000円水準(Zaif)で推移している。警戒されていた米金利引き上げ加速に伴う株式市場の乱高下が、いったんは回避されたことなどから反発の地合いが続いている。

先週、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事と、セントルイス連銀のブラード総裁が、7月も75ベーシスポイント(bp)の金利引き上げを支持したことも好材料となった。

また、チャプター15を申請し米国内で破綻処理が始まったThree Arrows Capital(3AC)が公開した裁判資料で、債務額が35億ドルであることが判明した。最大の債権者は、暗号資産サービス企業Genesisで約23億ドル、続いてチャプター11申請済のVoyager Capitalが約7億ドルであった。同じくチャプター11申請済で約12億ドルの赤字が判明したCelsiusは、3ACに対して、7500万ドルの貸付を行っていた。金額が明らかになったことで、暗号資産市場に漂っていた不透明感はやや解消されたとも思える。

一方、ウォーラーFRB理事は、7月の75bp利上げ維持は、今後の小売売上と住宅市場の需要によって柔軟に考える必要があるともコメントしていることから、7月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、様々な要人発言でリスク資産の価格がブレる可能性は意識しておきたい。

じりじりとした反発が継続していることから、目先の戻り目途として、6月13日の急落前の水準や、100日移動平均線が位置している3,800,000円水準が意識されよう。一方、失速した際は、30日移動平均線が位置する2,806,935円辺りが下値目途と考える。

※チャートはBTC/JPYの日足と7日、30日、100日移動平均線

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