8月中旬までのイーサリアムの動向、「Merge」のイベントドリブンが継続か
2022.07.29
7月29日10時時点のイーサリアムの価格は230,000円水準(Zaif)で推移している。ビットコイン同様、イベント通過後の米株高を材料に買戻し優勢の地合いとなっている。
イーサリアムは、9月実行予定の「Merge(マージ)」を意識したイベントドリブンが走っているように見える。6月19日の年初来安値121,000円(Zaif)からの上昇率は90%超と暗号資産市場のなかで、足元の上昇率は際立っている。
「Merge」とは、イーサリアムを現行のコンセンサスアルゴリズムであるプルーフ・オブ・ワーク(PoW)から、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行させることである。既にPoSのビーコンチェーン(今行われている次世代プロジェクト「イーサリアム2.0」のメインブロックチェーン)が稼働しており、現行のイーサリアムの実行レイヤーをビーコンチェーンの「コンセンサスレイヤー」に展開させる。
「Merge」は、ビットコインにおける半減期に似ているとの指摘もあり、このビッグイベントを意識した売買が実施されているようだ。
イーサリアムは6月中旬の急落前の水準まで値を戻しており、他の暗号資産と比べても反発は強い。23万円水準に位置する100日移動平均線(MA)にいったん頭を押さえられる可能性はあるが、5月12日以来となる300,000円台回復を意識した強い動きを想定したい。
※チャートはETH/JPYの日足と50日、100日MA
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