8月31日のビットコインの動向、一段安警戒も280万円水準でのもみ合い継続か

8月31日10時00分時点のビットコインの価格は2,800,000円水準（Zaif）で推移している。

30日のNY市場は下落。NYダウ平均は308.12ドル安の31790.87ドル、ナスダックは134.53ポイント安の11883.14で取引を終了した。値ごろ感の買いに寄り付き後、一時上昇。しかし、8月消費者信頼感指数や7月JOLT求人件数の予想を上回る良好な結果を受けて大幅利上げ観測が強まり、長期金利の上昇に連れて売られ、大幅下落に転じた。さらに、台湾が中国のものとされるドローンに初の威嚇射撃を行ったとの報道を受け、地政学的リスク上昇を警戒した売りに押され一段安となった。引けにかけても、警戒感がくすぶり戻りなく主要株式指数は下落で終了。

リスク資産の代表でもある米国株はさえないが、暗号資産は総じて横ばい推移となっている。暗号資産の時価総額は1兆ドルを割り込んでいる（Coin Market Cap）が、今のところ一段安は回避されている。9月末のFOMCでの米金利の引き上げ幅を見極めたいとするムードが強まっている一方、5月や6月のような暗号資産関連企業への警戒感は感じられないことから、売りも限定的となっている様子。

ビットコインは足元のもみ合い水準だった300万円台を割り込んでおり、10日移動平均線（MA）、100日MAいずれも下向きとなっておりトレンドは弱い。こうした要因などによる一段安には警戒だが、しばらくは280万円水準でのもみ合い相場を想定する。

※チャートはBTC/JPYの日足、10日MA、100日MA

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