9月9日のビットコインの動向、引き続き米国金融情勢を睨んだ展開か
2022.09.09
9月9日10時00分時点のビットコインの価格は2,790,000円水準(Zaif)で推移している。
8日のNY市場は上昇。NYダウ平均は193.24ドル高の31774.52ドル、ナスダックは70.23ポイント高の11862.13で取引を終了した。週次の失業保険申請件数が予想外に減少し強い労働市場が証明されたほか、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレを目標値まで引き下げるまで力強く行動すると公約したため金利高を警戒した売りに、寄り付き後、下落。欧州中央銀行(ECB)が過去最大規模の利上げを実施したほか、追加利上げの可能性が指摘されたため警戒感から伸び悩んだ。その後、国内の大幅利上げにもかかわらず景気後退入りが回避できると軟着陸(ソフトランディング)期待に伴う買いが強まり上昇に転じた。引けにかけては買戻しに拍車がかかり上げ幅を拡大し終了。
米国株は続伸したものの、暗号資産市場では引き続き様子見姿勢が強く、投資家のモメンタムは弱い。「The Merge」が近づいているにも関わらず、イーサリアムも8月高値をクリアできない状況で、いまいち盛り上がりにかける格好となっている。
ビットコインは、30日移動平均線(MA)、50日MA、100日MAいずれも下向きとなっておりトレンドは弱い。こうしたテクニカル要因などによる一段安には警戒か。積極的な売買手控えの地合いも考慮し、下値切り下げの展開を想定したい。
※チャートはBTC/JPYの日足、30日MA、50日MA、100日MA
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