9月27日のビットコインの動向、米国株安を睨んだ展開は継続か

9月27日9時30分時点のビットコインの価格は2,790,000円水準（Zaif）で推移している。

26日のNY市場は下落。ダウ平均は329.60ドル安の29260.81ドル、ナスダックは65.00ポイント安の11802.92で取引を終了した。英国政府が先週発表した大規模な経済対策によりインフレが一段と悪化、世界景気後退に繋がるとの警戒感に売られ、寄り付き後、下落。ユダヤ教の祭日絡みで参加者が限られる中、国内の長期金利も連邦準備制度理事会（FRB）の利上げペース加速の思惑に一段と上昇すると、売りに拍車がかかり一段安となった。長期金利の上昇に伴いドル指数も2002年来の高値を更新するなど、ドル高も企業収益を圧迫するとの懸念に繋がり、さらなる売り圧力となり終日軟調で推移。

暗号資産市場全体の時価総額は0.9兆ドルと更なる減少は回避できている（Coin Market Cap）が、引き続き投資家のモメンタムは弱い。米国の金利先高観が高まった状況下、リスク資産である暗号資産に投資する動きは手控えられよう。

積極的な売買が手控えられているビットコインは、6月につけたドルベースの年初来安値17,567ドル割れが警戒されている。6月時点より円安ドル高が進行していることから、ドルベースで年初来安値を割り込んでも、円ベースでの年初来安値（2,401,430円、6月19日Zaif）をすぐに割り込むという状況は想定しにくい。一方、1ドル140円で試算すると、ドルベースで17,153ドルを割り込むと、円ベースでも年初来安値は更新となることから下値模索への警戒感はもっておきたい。

※チャートはBTC/JPYの日足、30日MA、50日MA、100日MA

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