10月31日のコスモスの動向、1150円台で推移

2023.10.31

10月31日10時時点のコスモス(ATOM)の価格は1150円台で推移している。

週明け30日の米国株式市場のダウ平均は511.37ドル高(+1.58%)と大幅反発。イスラエルによるガザ地上戦作戦が慎重に進められているとの判断から脅威が緩和し、買戻しが優勢となった。その後も値ごろ感からの買いや、連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り観測を受けて終日堅調に推移。原油の上昇も一段落し、終盤にかけて上昇幅を拡大した。ナスダック総合指数は大幅続伸、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は前日比2.00円安の30694.96円と続落して取引を開始した。その後は売り買いが交錯する展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆2800億ドル(Coin Market Cap)と増加傾向にある。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度右肩上がりで推移し、主要取引所の出来高も増加傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.8%で推移している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともにATOMも上げ幅を広げて一時2000円まで上昇した。ただ、5月末にかけてじりじりと下げ幅を広げ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制動向を受けてPoS銘柄のコスモス(ATOM)も有価証券に該当すると判断されて1000円台まで急落。その後は、デジタルトークンとしてのXRP自体は有価証券ではないと判断されたことを受けて、アルトコインへの買い戻しが広がり、コスモスも1400円まで回復。しかし、7月以降再度売り優勢の展開が続いて、9月以降は900円から1100円でのレンジでもみ合っていた。直近はビットコインの上昇に連れ高となって買い戻しが優勢となっており、本日は1150円付近で堅調に推移している。

コスモスは、レイヤー1のブロックチェーンでネイティブトークン「ATOM」を持つPoS銘柄である。TCP/IPをモデルとした相互運用性プロトコルであるIBCを介して通信し、安全なデータと価値の移転を行うソブリンブロックチェーンのエコシステムである。2023年3月15日にLambdaアップグレードが完了した。ATOMステーカーはコンシューマーチェーンが生成したトークンや手数料の一部をステーキング報酬として享受することができるようになる。

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