10月12日のイーサリアムの動向、23.2万円台で推移

2023.10.12

10月12日10時時点のイーサリアム(ETH)の価格は23.2万円台で推移している。

前日11日の米国株式市場のダウ平均は65.57ドル高(+0.19%)と続伸。9月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回ったほか、FRBのボウマン理事がタカ派姿勢を維持するなど高官の見解が分かれ、下落に転じた。ただ、9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録ではインフレ抑制で高金利を当面維持していく必要性が強調された一方で、政策を慎重に進める姿勢が示されたため下値も限定的となった。また、米長期金利の低下を受けてナスダック総合指数は続伸、終盤にかけてプラス圏に回復した米株市場を横目に、本日の日経平均は上昇スタートとなった。その後もプラス圏で堅調な展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆494億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度年初来高値を更新して右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は上昇一服感が台頭している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.8%で推移している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており4月17日に年初来高値28万円をつけた。5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となったが、6月に入って米証券取引委員会(SEC)のPoS銘柄への規制発言を受けて、イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落した。その後は買い戻しが広がって再度28万円台まで回復したが、8月に入って再度軟調に推移。9月には23万円を割って一時22万円台まで下落した。直近は26万円台まで上昇したものの買いは続かず売り手優位の状況が続き、本日は23.2万円でスタートしたあと軟調に推移している。22.9万円付近が抵抗線として意識されており、同線を下抜けると下値模索の展開となりそうだ。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、796万ETHで前月より増加、出金が490万ETH、入金が1287万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、8.4万ETHとなっており、出金が9940ETH、入金が9.4万ETHで、新規にステーキングを実施するユーザーが引き続き増加しているものの出金するユーザーも増加してきている。ステーキングのAPRは3.62%で推移。

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