10月5日のフィスココインの動向、92円台で推移

2023.10.05

10月5日10時時点のフィスココイン(FSCC)の価格は92円台で推移している。

前日4日の米国株式市場のダウ平均は127.17ドル高(+0.39%)と反発。民間部門のADP雇用統計9月分で雇用の伸びが予想以上に減速したため連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測後退で安心感が広がった。しかし、マッカーシー下院議長の解任を受けた政治的混乱も根強く上値は限定的となった。ただ、長期金利の低下でハイテク株が買われナスダックは終日堅調に推移した。主要株価指数がそろって上昇した米株市場を受けて、本日の日経平均は上昇スタートとなった。ただ、上げ幅は限定的で上値の重い展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆890億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.7%で推移している。

1月1日の始値275円を付けて以降フィスココインは右肩下がりの推移が続いていた。6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制発言を受けてPoSコインの連れ安となり一時113円台まで下落。ただ、買い戻しが広がり7月にかけて200円まで急回復した。しかし、買いは続かずじりじりと下げ幅を広げて直近は100円を下回り、90円台前半で推移している。本日は92円でスタートした後、こう着感の強い値動きとなっている。

FSCC の利用範囲の拡大とDApps及びDeFiの概念を活用した新規ビジネスの創造を目指しているFDAPは、FSCCレンディングの枚数を需給逼迫施策のKPIの1つとして重視している。2021年に策定した目標では、2023年末に300,000FSCCを掲げていたが、2023年6月現在で395,021FSCCで2023年末の目標を既に超過した。2024 年末には420,000FSCC、2025年末には540,000枚を掲げている。9 月 13 日時点で 415,761.44236188FSCC(浮動枚数に占める割合 5.1%)がレンディングの対象となっており、2024年末の目標に迫る水準となっている。また、FSCCレンディングは9月19日に第32回募集をスタートしており、貸借料率は 19.73%となっている。

そのほか、フィスコは2023年9月26日、FSCCの保有者に対して最大で5,000個(50万株、新株予約権1個につき100株)の新株予約権を発行することを発表した。フィスコが保有するFSCCの一部を売却し、新株予約権の割当てによる資金調達を行うことで、投資ツールや案件開発を加速させ、企業成長や企業価値の向上につなげていく。詳細は下記プレスリリースを確認いただきたい。

https://www.fisco.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/FISCO/20230926_fisco_ir1.pdf
https://www.fisco.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/FISCO/20230926_fisco_ir2.pdf
https://www.fisco.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/FISCO/20230926_fisco_pr.pdf

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