11月1日のライトコインの動向、1万円付近で推移

2024.11.01

11月1日8時時点のライトコイン(LTC)の価格は1万円付近で推移している。

前日31日の米国市場のダウ平均は378.08ドル安の41,763.46ドル、ナスダックは512.78pt安の18,095.15ptで取引を終了した。コアPCE価格指数が予想を上回り、寄り付き後、下落。月末で雇用統計を控え調整売りに続落した。ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)やソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)の下落が重しとなり、ナスダックは下げを加速。終盤にかけて、イランが対イスラエルの大規模報復攻撃を準備しているとの報道で中東情勢悪化懸念も売り材料となり、終了した。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆3500億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると60.3%で推移している。

ライトコインは2024年1月1日に1.03万円からスタート、3月から4月にかけて急騰して一時1.7万円まで上昇した。ただ、買いは続かず、5月から6月末にかけてもみ合う展開。7月に入って暗号資産市場全体が軟調に推移すると、1万円を割る水準まで連れ安となり、日本銀行の利上げを受けた円キャリートレードの巻き戻しや米国の景気後退懸念などによって7163円まで下落した。その後はやや買い戻しが向かい、直近はビットコインの上昇に連れ高となって1万円台まで復帰している。

ライトコインは、PoW銘柄の一つで2011年10月開始以来3度の半減期を迎えている。2023年8月2日に報酬が12.5LTCから6.25LTCに減少した。ビットコインプロトコルからフォークしたP2P型の暗号資産で、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ。ビットコインが「価値の保存」の媒体として進化したのに対し、LTCは日常的な取引で使用されることを前提に作られたため「金であるビットコインに対して、ライトコインは「銀」だと言われ、ビットコインを補完するための存在であることがしばしば強調されている。

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