11月12日のトロンの動向、26円付近で推移
2024.11.12
11月12日8時時点のトロン(TRX)の価格は26円付近まで上昇している。
前日11日の米国市場のダウ平均は304.14ドル高の44,293.13ドル、ナスダックは11.99ポイント高の19,298.76で取引を終了した。トランプ次期政権による規制緩和や成長優先策を期待した買いが継続し、寄り付き後、上昇。その後、ベテランズデーの祭日による債券市場休場で材料難となる中、ロテーションにより小型株が買われた一方でハイテク売られ、ナスダックは一時下落に転じた。ダウは終日堅調に推移し連日で過去最高値を更新、相場全体を支えナスダックもプラス圏を回復し終了した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆6900億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると60.0%で推移している。
トロンは1月10日に米国でビットコイン現物ETFが承認された後は連れ高となり一時16.9円をつけ、2月末には22円台まで上昇した。ただ、3月に入って利食い売りが広がり16円まで値を下げ、その後は17円から20円付近のレンジでもみ合う展開となっていた。7月末以降は全体相場に連れ安となり再度16円を付けたが、買い戻しも優勢で24円まで値を戻している。直近はトランプ氏による暗号資産業界へのポジティブな姿勢から暗号資産業界全体に資金が流入し、トロンも上昇、26円付近で推移している。
トロンは、2017年にTRON Foundationで発行された暗号資産で現在はDAOによる運用に移行している。TRON FoundationはJustin Sunが2017年に立ち上げた非営利組織で、ある。イーサリアムと同様に、スマートコントラクトを利用して独自トークンを発行し、アプリケーション(DApps)の開発が行える。現在は、多くのゲームアプリなどのDAppsがTRXを基盤にして開発・配信されている。トロンでは、ブロックチェーン技術の特性を、デジタルコンテンツを配信する場に活用している。