8月3日のビットコインの動向、方向感に乏しい「夏枯れ」の地合いか

2022.08.03

8月3日10時00分時点のビットコインの価格は3,050,000円水準(Zaif)で推移している。米国株のさえない動きなどが影響して、ビットコインも方向感に乏しい。

昨夜の米国株式市場は続落。NYダウ平均は402.23ドル安の32396.17ドル、ナスダックは20.22ポイント安の12,34876で取引を終了した。ペロシ下院議長の台湾訪問を巡る中国の警告を受け、米中緊張の深刻化を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後、ペロシ議長が問題なく台湾到着との報を受け、安心感から買戻しが強まり、下げ幅を縮小した。

しかし、数名の連邦準備制度理事会(FRB)高官が講演やインタビューで、国内経済が景気後退には陥っておらず、高インフレの抑制が依然必要だと、9月連邦公開市場委員会(FOMC)でも0.75%の利上げも除外しなかったため,、金利が急伸すると売りが再燃。下げ幅を拡大し終了した。為替市場では、ドル・円が一時130円台まで円高が進んだが、132円台で推移している。

暗号資産は軟調な米国株を横目に見た展開となり、方向感の乏しい状況となっている。暗号資産全体の時価総額は、1.1兆ドルほど(コインゲッコー)と横ばい。「夏枯れ」のような雰囲気となっている。

目立った材料が観測されないなか、積極的な売買は手控えられており、本日も300万円水準での横ばい推移となろう。一方、ビットコインは、3月29日高値5,940,000円(Zaif)と、7月戻り高値3,349,000円(Zaif、7月20日)を結んだ上値抵抗線での攻防を迎えている。6月19日の年初来安値2,401,430円(Zaif)と7月13日の2,610,000円を結んだ下値支持線とみられる293万円水準が下値の目途と見る。

※チャートはBTC/JPYの日足

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