11月13日のアスターの動向、一時13円まで回復
2023.11.13
11月13日13時時点のアスター(Astar)の価格は12.3円で推移している。
前週末10日の米国株式市場のダウ平均は391.16ドル高(+1.15%)と反発、S&P500は67.89ポイント高(+1.56%)、ナスダック総合指数は276.66ポイント高(+2.05%)と大幅反発。アトランタ連銀のボスティック総裁やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁が追加利上げの可能性も除外せず、ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率も予想外に上昇したため一時伸び悩んだ。しかし、市場の利上げ終了観測が根強く、終盤にかけて金利が再び低下したことで上げ幅を拡大した。堅調な展開となった米株市場を横目に、日経平均は前週末比250.04円高の32818.15円と反発でスタート。その後は上げ幅を縮小している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆4200億ドル(Coin Market Cap)と前週末から増加した。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度右肩上がりで推移している一方で、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.3%で推移している。
アスター(ASTAR)は2023年に入って暗号資産相場の盛り上がりとともに2月には高値15円まで急騰した。ただ、4月後半から軟調に推移して6月に入ってSECのPoSコインに対する規制発言を受けて一時4.8円台まで急落。その後は、買い戻しが優勢となり6.5円付近まで回復、全体相場がさえない中8月後半には一時9.9円まで上げ幅を広げた。9月以降は買いが続かず利食い売りが優勢に、一時6円を割った。しかし、ビットコインの上昇のほかほか、イーサリアムの現物ETFに関する報道を受けてアルトコインも一斉高となり13円まで回復した。本日は12円台で推移している。
Astar Networkは日本発のパブリックブロックチェーンである。開発を主導するステイクテクノロジーズは9月、イーサリアムのレイヤー2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」の提供予定を発表した。「Astar zkEVM」提供にあたり、ポリゴンラボと協業し、ゼロ知識証明を活用した「Polygon CDK」によって開発されるようだ。「Astar zkEVM」は、アスターネットワークの相互運用性に加え、高度な処理能力・拡張性・安全性・UXを実現できるという。ガス代については、テストネットにおいてはイーサ(ETH)を用いる。そのほか、Polychain、Crypto.com Capital、などの大手暗号資産ファンド、Ethereum及びPolkadotを創業したGavin Wood氏、などから資金を調達している。ガバナンストークンである「ASTR」は、大手仮想通貨取引所のBinance、OKEx、バイナンスUS、などに上場している。