11月30日のフィスココイン動向、52円付近で推移
2023.11.30
11月30日9時時点のフィスココイン(FSCC)の価格は52円付近で推移している。
前日29日の米国株式市場のダウ平均は13.44ドル高(+0.04%)と小幅に続伸。7-9月期国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正され約2年ぶりの高い伸びを記録したことが好感された。ただ、リッチモンド連銀のバーキン総裁が追加利上げの選択肢も除外したくないとの見解を示すと失速。終盤にかけて発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の減速が報告されるとダウは上げ幅を縮小した。ナスダックは反落、主要株価指数が小動きとなった米株市場を横目に、日経平均は下落スタートとなった。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆4200億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移した。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新して右肩上がりで推移している一方で、主要取引所の出来高は減少に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.3%で推移している。
1月1日の始値275円を付けて以降フィスココインは右肩下がりの推移が続いていた。6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制発言を受けてPoSコインの連れ安となり一時113円台まで下落。ただ、買い戻しが広がり7月にかけて200円まで急回復したが、買いは続かずじりじりと下げ幅を広げて、直近は80円を割って一時50円まで下落した。本日は52円付近でこう着感の強い値動きとなっている。
FSCC の利用範囲の拡大を目指しているFDAPは24日、FSCCレンディングの購入枚数の経過を開示している。10月21日から11月20日までの差し引き購入枚数は147,832FSCCとなった。また、FSCCレンディングは11月14日に第34回募集をスタートしており、貸借料率は68.41%となっている。
そのほか、フィスコは11月21日に、はっしゃん氏との共同開発ツール「IRSpeed【決算速報】」の無料β版を公開した。投資家はステーキングに応募することで、将来開発される「決算書 XBRLによる決算速報、時系列決算表示システム」の無料使用が可能になる。ステーキングにて応募いただいた金額が、開発資金に充当される仕組みになっている。今後の販売に関しては、IRSpeed【決算速報】が無料から利用できるが、有料オプションとして月額利用料 1,000 円 (年間12,000円一括払い) の機能も準備中としている。