11月5日のビットコインの動向、1030万円付近で推移、米大統領選挙に注目
2024.11.05
11月5日8時時点のビットコイン(BTC)の価格は1030万円付近で推移している。
米国株式市場は反発。ダウ平均は288.73ドル高の42,052.19ドル、ナスダックは144.77ポイント高の18,239.92で取引を終了した。雇用統計を受けた利下げ期待に買われ寄り付き後、上昇。良好な企業決算を好感した買いや月初で新たな資金が流入したことも支援し、相場は続伸した。長期金利が上昇したもののオンライン小売のアマゾン(AMZN)や半導体インテル(INTC)の上昇が支援し、ナスダックも終日堅調に推移し終了。セクター別では、小売、半導体・同製造装置が上昇した一方、公益事業が下落した。
暗号資産市場全体の時価総額は2兆3900億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新、主要取引所の出来高はさえない(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると60.6%で推移している。
9月の前半は米国で雇用統計の結果を受けて景気後退懸念懸念されたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)で50bpの利下げが決定され、パウエル議長が記者会見で景気後退の兆候を否定すると、900万円を超えて堅調に推移していた。
10月に入ると、米国で大統領選挙を控えてトランプ氏・ハリス氏の両候補が暗号資産に対する前向きの姿勢を公表すると投資家心理の追い風となった。ただ、米国でのマイニングを全面的に支持するトランプ氏と比較するとハリス氏の仮想通貨に関する政策方針は具体性に欠けている。ビットコインETFは、月初に中東情勢の悪化でETFから純流出が確認されたが、足元ではフローの改善も観測されて10月末にはブラックロックの現物ビットコインETFに6.42億ドルの資金流入があり、ETF全体では8.7億ドルと歴代で3番に大きい純流入があった。ビットコイン価格は一時最高値付近1114万円まで上昇したが、その後は大統領選挙を間近に控えて上値の重い展開となっている。