1月31日のビットコインの動向、月替わりで流れの変化に注意

1月31日13時時点のビットコインの価格は2,980,000円水準（Zaif）で推移している。

30日の米株式市場のダウ平均は260.99ドル安（-0.77%）と反落。今週開催される連邦公開市場委員会（FOMC）を直前に控える中、調整的な売りが先行。FOMCでは利上げペース減速が予想されているものの、連邦準備制度理事会（FRB）の主張通り利上げが継続するとの思惑もくすぶり、金利上昇を警戒した売りから一段安となった。また、ハイテク株の利食い売りが相場を押し下げ、ナスダック総合指数は-1.96％と3日ぶり大幅反落。主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均は25.16円高からスタート。その後は、今週に相次いで控える主力企業決算や中央銀行イベント、重要経済指標を前に様子見ムードが強く、マイナス圏での推移が続いている。

前週末のコインベースは8.49%安。マイクロストラテジーは4.90%安。暗号資産市場全体の時価総額は1兆406億ドル（Coin Market Cap）と前日からほぼ横ばい推移。ビットコインのハッシュレート（採掘速度）は急騰して最高値を更新、マイナーの収益も右肩上がりに回復している一方で、主要取引所の出来高は低調に推移している（Blockchain.com）。

本日のビットコインは298万円台（Zaif）で推移。始値304万円台でスタート、その後は売り優勢の展開となり安値295万円まで値を下げた。売り一巡後は押し目買いがやや優勢となったものの、戻りは鈍い状況が続いている。テクニカル面では、RSI（相対力指数）が直近で過熱感を示唆、アルトコイン相場にも過熱感が高まっていたこともあり、本日は利益確定売りが優勢となったようだ。また、日本時間2日午前4時頃に結果判明を控えるFOMCのほか、同日の晩に開催される欧州中央銀行（ECB）定例理事会などの中央銀行イベントに加え、ISM景気指数、週末の米雇用統計など重要イベントが続々と控える中、模様眺めムード極まるといった様相になっている。

さて、1月の最終営業日で、明日からは2月相場入りとなる。2023年1月の上昇率は37.67%（Coinglass）となっており、2013年以降で2位の上昇率となっている。ただ、2020年1月の上昇率は29.95％だったが、2月に-8.6％、3月に-24.92％と2カ月にわたって下落しており、月が替わることでの潮目の変化に注意したい。2月は、ハイテク企業やGAFAMといった米大型IT企業の決算のほか、FOMCなどの中銀イベント、ISM景気指数などの重要指標を相次いで迎えるため、相場のムードが転換する可能性は十分ある。今週の一連のイベントをじっくりと消化するまでは、今は様子見に徹することが肝要だと考える。

※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA

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