3月8日のビットコインの動向、パウエル議長のタカ派発言受けても小動き

2023.03.08

3月8日14時時点のビットコインの価格は3,050,000円水準(Zaif)で推移している。

7日の米株式市場でダウ平均は574.98ドル安(-1.71%)と大幅反落。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院での証言でピーク金利の引上げや利上げペース加速の可能性に言及したため警戒感から売りが先行。2年債利回りが2007年来の高水準に達する中、終日FRBの大幅利上げを織り込む売りが継続し、終盤にかけて下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は-1.24%と続落。米国株安を引き継いで日経平均は71.95円安からスタート。ただ、一段と進んだ為替の円安を支援要因に早々に切り返すとプラスに転換。その後はプラス圏での堅調な展開となった。

前日のコインベースは1.40%安、マイクロストラテジーは2.53%安。暗号資産市場全体の時価総額は1兆156億ドル(Coin Market Cap)と前日からほぼ変わらず。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭、主要取引所の出来高は引き続き右肩下がりに推移している(Blockchain.com)。

本日のビットコインは始値304万円台でスタート、その後は安値301万円から高値307万円までの小幅なレンジで推移しており4日連続で動意の乏しい展開が続いている。シルバーゲート傘下のシルバーゲート銀行の破産懸念が重しとなるなか、前日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の上院での議会証言は総じてタカ派な内容だった。ターミナルレートが従来よりも高くなることだけでなく、今後も足元の強い経済指標が続く場合には利上げ幅を再び拡大させることも厭わないと、攻めの姿勢を示した。ドル建てのBTC価格はやや軟調にする一方、円建てのBTC価格は円安進行もあって底堅く推移している。

FOMC前にパウエル議長からタカ派な姿勢が示され、利上げ幅の拡大まで織り込みが大きく進んだことで、3月FOMCでのネガティブサプライズの可能性は低くなったとプラスに捉えることもできる。また、今週末の米雇用統計が予想並みの結果にとどまった場合には、短期的なあく抜け感が台頭する可能性が出てきたともいえよう。ただ、政策の先行きに関する不透明感が強まっている今現在、市場が強気を維持するのは容易なことではないため、引き続き神経質な展開が続きそうだ。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

======

※当サイトにおいてお客様に提供されるニュース、データ及びその他の情報(以下、当情報)は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の推奨やアドバイス、勧誘を目的としたものではありません。暗号資産取引に関する意思決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。

※当情報を掲載しているページから、当情報を作成している法人(以下、当情報作成者)が運営するサイトに遷移します。

※当情報は、暗号資産に関する専門知識を有する当情報作成者が収集・作成していますが、その正確性や完全性について、当情報作成者及び当社が保証するものではありません。当情報の利用によって生じうるいかなる損害について、本情報作成者及び当社は一切の責任を負いません。

※当情報は、予告なしに内容が変更または廃止されることがあり、また当情報作成者及び当社は更新する義務を負いません。

※当情報は、お客様の利便性を目的として当情報作成者のサイト以外の外部サイトへのリンク(参照先URL等を含み、以下「外部サイト」)を表示する場合があります。お客様が当情報に基づいた行動について、当情報作成者及び当社は一切の責任を負いません。お客様が外部サイトの利用を行う際は、当該外部サイトが定める各規約に従ってください。

※当情報作成者によって提供されたいかなる見解または意見は、当情報作成者自身のその時点における見解や分析であって、当社の見解・分析ではありません。

※当情報の著作権は当情報作成者その他の権利者に帰属しますので、無断での当情報の転載・複製を固く禁じます。

【株式会社フィスコの概要】

会社名:株式会社フィスコ http://www.fisco.co.jp/

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 2482 号

加入協会: 一般社団法人 日本投資顧問業協会

所在地:東京都港区南青山五丁目 13 番 3 号

設立日:1995 年 5 月 15 日

代表者:代表取締役社長 狩野 仁志

事業内容:金融機関、投資家、上場企業を支援する各種情報サービスの提供

======

筆者一覧

 
人気の記事

最近の記事

SNSでシェアする

タグ一覧

ピックアップ