3月9日のビットコインの動向、雇用統計の結果控えるなかシルバーゲート関連が重しに

2023.03.09

3月9日14時時点のビットコインの価格は2,980,000円水準(Zaif)で推移している。

前日8日の米国株式市場のダウ平均は58.06ドル安(-0.18%)と続落。金利の上昇一服を好感した買いが先行。その後、予想を上回った雇用関連指標やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が下院での議会証言で3月会合での大幅利上げも除外しない姿勢を表明すると金利が上昇に転じ売りが再開、下落して終了した。ナスダック総合指数は反発、ハイテク株高となった米株市場を受けて、日経平均は203.92円高の28648.11円と5日続伸して取引を開始した。その後はプラス圏でのもみ合い展開が続いている

前日のコインベースは1.81%高、マイクロストラテジーは0.55%高。暗号資産市場全体の時価総額は9961億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少して1兆ドルを下回った。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇して最高値を更新する一方、主要取引所の出来高は引き続き右肩下がりに推移している(Blockchain.com)。

本日のビットコインは始値301万円台でスタート、その後はやや売り優勢の展開となり安値296万円まで下落した。パウエル議長の下院での2日目の証言は、一昨日の上院での証言とほとんど変化はなかったが、3月21-22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)については「何も決定していない」とした。米株市場は前日のサプライズを消化し、米株市場では反発する銘柄もあったが、シルバーゲート・キャピタル(SI)が銀行業務縮小と任意の清算計画を発表するとビットコインはやや軟調に推移、300万円を下回った。

前日に発表された米労働省による1月求人件数(JOLTS)とADPによる民間雇用者数はともに市場予想を上回り、労働市場の需給逼迫が依然として続いていることを示唆。明日の米雇用統計に対する警戒感を高めている。米2月雇用統計、来週の米2月消費者物価指数(CPI)次第で利上げ幅は0.25ポイント、0.50ポイントのどちらもあり得る状況といえるため、今週末からは一層の警戒をしておきたいところで、ビットコインの上値は重い展開が続きそうだ。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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