3月13日のイーサリアムの動向、59万円まで上昇

2024.03.13

3月13日9時時点のイーサリアム(ETH)の価格は58万円付近で推移している。

前日12日の米国市場のダウ平均は235.83ドル高(+0.61%)と続伸。2月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったものの連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げの道のりが修正されることはないとの見方に上昇。終日、利下げ期待を受けた買いが続いた。半導体セクターの反発も手伝いナスダック総合指数も大幅上昇。主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均株価は堅調に推移している。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆6800億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を更新し、主要取引所の出来高は急増している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.7%で推移している。

イーサリアムは、1月1日に32万円を付けて2024年をスタート。その後、もみ合い展開が続いていたが、米国でビットコイン現物ETFが承認されてビットコインが急騰すると、イーサリアムも連れ高となり39万円まで上げ幅を広げた。13日以降は利食い売りが広がり上げ幅を縮小したものの32万円付近で下げ止まり、2月末から再度急速に買い戻しが向かうと、3月には50万円を突破して史上最高値を更新した。直近はさらに上げ幅を広げており前日には59万円をつけ、本日は58万円台で推移している。

イーサリアムでは2023年に「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、1171万ETHで増加しており、出金が1120万ETH、入金が2291万ETH(トークンアンロックスより)となっている。ステーキングのAPRは4.13%で推移。

そのほか、ブルームバーグでETFのシニアアナリストを務めるEric Balchunas氏は12日、イーサリアムの現物ETFが5月までに承認される確率は35%まで下がっているとの見解を示したようだ。ビットコインの現物ETFが承認されたためイーサリアムの現物ETF承認も期待が高まっているが、ビットコインETF承認前のような動きがSECに見られないと述べているもよう。また、本日、イーサリアムは「Dencun」アップグレードが実装される予定。最大の特徴は、EIP-4844(プロトダンクシャーディング)の導入で、レイヤー2スケーリングソリューションが使用するロールアップ技術の通信効率が大幅に向上する見込み。これは、レイヤー2のロールアップチェーン上でのネットワーク手数料(ガス代)低減につながっていくため、ポジティブに捉える動きも多い。

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