4月20日のビットコインの動向、テスラはビットコインを保有継続
2023.04.20
4月20日14時時点のビットコイン(BTC)の価格は390万円水準(Zaif)で推移している。
19日の米株式市場でダウ平均は79.62ドル安(-0.23%)と続落。英国3月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り金利上昇を嫌気した売りが先行。一方、地銀のウエスタン・アライアンスの決算が予想を上回ったことで安心感が台頭。ただ、年内の利下げ観測が後退するなか戻りは鈍かった。ナスダック総合指数は終盤にかけてプラス圏に回復し、+0.03%と小反発。前日のコインベースは4.19%安、マイクロストラテジーは4.59%安と下落した。
一方、日経平均は134.76円安からスタート。米市場の引け後に発表された電気自動車テスラの決算が低調で時間外取引で同社株価が下落していたことや半導体ASMLホールディングの決算を受けた下落が嫌気され、ハイテク株に売りが先行した。ただ、為替の円安進行や3月訪日外客数の結果を受けた国内経済の回復期待を背景に、28500円割れでは押し目買いも入り、寄り付き直後からは切り返す展開、前場中ごろにはプラス圏に浮上した。後場からは上値は重いもののプラス圏での推移を継続。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆2149億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇して最高値を更新する一方、主要取引所の出来高は再度右肩下がりに推移し始めた(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると47.5%となった。
本日のビットコインは始値397万円台でスタート、その後は売り優勢の展開となり安値386万円まで下げ幅を広げた。その後戻りは限定的で390万円付近で推移。デジタルウォレットで原因不明のハッキング被害が続発している情報が拡散されており、これまでに5,000ETH以上の暗号資産やNFT(非代替性トークン)が不正流出したとされている。これを受けてイーサリアムが急落し、ビットコインも連れ安となったようだ。
そのほか、テスラの第1四半期決算で、保有しているビットコインを売却していないことが明らかになった。テクニカル面では、25日移動平均線に迫っており、連日の下落は直近の上昇に対する調整とも見てとれそうで、同線で下げ止まり反発するか、下抜けるかに注目しておきたい。