4月21日のドージコインの動向、連日軟調に推移
2023.04.21
4月21日16時時点のドージコイン(DOGE)の価格は11円水準(Zaif)で推移している。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1923億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇して最高値を更新する一方、主要取引所の出来高も(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると47.2%となった。
本日のドージコインは始値12円台でスタート、その後はやや売り優勢の展開が続いて11円台まで下落した。今週半ばから、デジタルウォレットで原因不明のハッキング被害が続発している情報が拡散されている。イーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性のある複数のブロックチェーン上で、これまでに5,000ETH以上の暗号資産やNFT(非代替性トークン)が不正流出したようだ。イーサリアムが急落して暗号資産全体が軟調に推移、ドージコインも下げ幅を広げている。
ドージコインは4月初週、イーロン・マスクCEOがTwitterのシンボルである「青い鳥」アイコンをドージコインのシンボルである「柴犬」のカボスちゃんに変更したことが引き金となり注目が集まった。イーロン・マスクによるツイートは、影響力の大きさからドージコインやビットコインなど暗号資産相場の価格形成に波及することがある。
ドージコインは、インターネットで有名な柴犬をマスコットとしたミーム型暗号資産。創設者のBilly MarkusとJackson Palmerは、Dogecoinプロトコルを構築する際、Bitcoinがシルクロードやダークウェブとの関連が強調されており、そのような暗号資産分野をDogecoinによって風刺しつつ面白いものを作れば、大衆向けに普及させられるのではないかと考えた。Dogecoinは、LuckycoinとLitecoinのフォークで、マイニングアルゴリズムはScryptoを採用している。発行上限は元々1000億DOGEであったが、現在は無制限となっている。