5月10日のコスモスの動向、1300円台で推移

2023.05.10

5月10日14時時点のコスモス(ATOM)の価格は1320円水準(Zaif)で推移している。

9日の米株式市場でダウ平均は56.88ドル安(-0.16%)と小幅続落。消費者物価指数(CPI)の発表を目前に控える中、金利が上昇したことも重しとなった。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の講演内容を受けて地銀株が回復すると連れて相場は下げ幅を縮小したが、バイデン大統領と議会指導者との会合を控えて債務上限問題への懸念がくすぶる中、マイナス圏で終了。ナスダック総合指数は-0.63%と3日ぶり反落。米国株安を引き継いで日経平均は53円安からスタート。前日に大幅に上昇した反動が意識される中、今晩の米4月CPIの発表を前にした持ち高調整の売りが優勢となり、寄り付き後もじり安基調が続いている。前日のコインベースは3.63%高、マイクロストラテジーは2.97%高となった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1418億ドル(Coin Market Cap)と前日からほぼ横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は下落に転じており、主要取引所の出来高も減少している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48.3%で横ばい推移を継続。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともに2月初旬にかけてATOMも上げ幅を広げた。2月3日に年初来高値1926円をつけた後、2月中旬に1600円台まで下落。2月末から3月初週にかけて全体相場と同様に売り優勢の展開となり1300円まで値を下げた。その後は1300円台から1700円台の範囲内でもみ合う展開となり、本日は安値1326円まで下落した。

コスモスは、レイヤー1のブロックチェーンでネイティブトークン「ATOM」を持つPoS銘柄である。TCP/IPをモデルとした相互運用性プロトコルであるIBCを介して通信し、安全なデータと価値の移転を行うソブリンブロックチェーンのエコシステムである。2023年3月15日にLambdaアップグレードが完了した。Lambdaアップグレードは、最初のReplicated Securityの実装であり、コンシューマーチェーンがCosmos Hubのバリデータセットを利用することで、独自のバリデータセットを別途維持することなく、自身を保護することのできる「インターチェーンセキュリティ」を実装するものである。ATOMステーカーはコンシューマーチェーンが生成したトークンや手数料の一部をステーキング報酬として享受することができるようになる。

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