5月2日のイーサリアムの動向、前日のネットステーキング量は2.1万ETH

2023.05.02

5月2日11時時点のイーサリアム(ETH)の価格は25万円水準(Zaif)で推移している。

前日1日の米国株式市場は反落。ダウ平均は46.46ドル安の34051.70ドル、ナスダックは13.99ポイント安の12212.60で取引を終了した。連邦預金保険公社(FDIC)が、経営難に陥っていた地銀ファースト・リパブリック(FRC)が破綻してJPモルガン銀(JPM)が買収で合意し、預金や支店業務を引き継ぐと発表したため金融不安が緩和した。しかし、終盤にかけて連邦公開市場委員会(FOMC)での連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げが濃厚となると、金利高を警戒し売りが次第に強まった。本日の日経平均は買い先行でスタートしたものの、その後は上げ幅を縮小する展開となっている。前日のコインベースは6.79%安、マイクロストラテジーは6.37%安となった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1649億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)が右肩下がりに下落する一方で、主要取引所の出来高は横ばい推移となっている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると48.1%で推移している。

4月のイーサリアムは陽線を形成、2023年1月から4か月続けて陽線を形成した。2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており、3月中旬に一旦上げ幅を縮小して18万円台まで下落したが、その後再び切り返して4月17日に年初来高値28万円をつけた。4月末にかけて下落したものの直近下げ渋った後は25万円付近での推移が続いている。

4月13日日本時間7時半頃、イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装された。2022年のThe Merge以来の大型アップグレードとなり、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。実装前の市場では、売り圧力につながることを懸念する声もある一方で、新たなステーキング参加者も呼び込めるのではないかと予測する意見が混在していた。

上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、-38.8万ETHで、出金が197万ETH、入金が158万ETHとなっている。前日のネットステーキング量は、2.1万ETHで、出金が2万ETH、入金が4.1万ETHとなっており、新規にステーキングを実施するユーザーが増加している可能性がある。今後徐々にETHが市場に放出される可能性があるため、Glassnode やNansenなどのデーターサイトを逐一確認して状況を見守っていきたい。

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