6月21日のビットコインの動向、400万円台に復帰

2023.06.21

6月21日13時時点のビットコイン(BTC)の価格は400万円水準(Zaif)で推移している。

連休明け20日の米国株式市場のダウ平均は245.25ドル安(-0.72%)と続落。5月住宅着工件数が予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利上げ再開に対する懸念が強まった。中国人民銀行が利下げに踏み切ったことも世界経済の減速懸念を強め、相場を一段と押し下げた。また、パウエルFRB議長の議会証言を控えた調整的な売りも目立ち終日軟調に推移。ナスダック総合指数も小幅安、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均株価は下落スタートも下げ幅を縮小する展開となった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1311億ドル(Coin Market Cap)と前日から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭して右肩下がりに推移しており、主要取引所の出来高は増加に転じている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.9 %まで上昇している。

2023年1月から月足で陽線を4か月続けて形成したビットコインだが、3月以降は360万円台から410万円台のレンジ内でもみ合っていた。5月は陰線を形成して終了しており、6月に入ってからはSECのバイナンスやDefi関連銘柄への規制強化を受けて暗号資産市場全体が軟調に推移、ビットコインも連れ安となった。ただ、アルトコインと比較すると下げ幅は限定的で、前週から買い優勢の展開となり再度陽線を形成している。

本日のビットコインは始値378万円台でスタート、その後は買い優勢の展開となり高値407万円まで上げ幅を広げた。米資産運用大手ブラックロックが15日にビットコインETFを申請したと報道されており、同報道以降堅調に推移している。ブラックロックはコインベースカストディをETFのカストディアンとして利用しコインベース取引所のビットコイン現物価格データも使用するようだ。また、本日は、ドイツ銀行が仮想通貨カストディサービスを運営するために規制当局への許可を申請したと発表、ウォール街支援の仮想通貨取引所「EDX Markets」のサービス開始、なども好感されている可能性があるという。

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