7月11日のイーサリアムの動向、7月初めに28万円台まで回復
2023.07.11
7月11日11時時点のイーサリアム(ETH)の価格は26万円水準(Zaif)で推移している。
週明け10日の米国株式市場のダウ平均は209.52ドル高(+0.62%)と反発。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを警戒した売りが先行した。その後、金利が低下したため買いに転じダウ平均は終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大。ハイテク株は売り買いが交錯しながらも底堅く推移。ナスダック総合指数も反発、主要株価指数はプラス圏を維持し終了した米株市場を受けて、11日の日経平均は244.94円高の32434.67円と6日ぶり反発して取引を開始した。その後はプラス圏で堅調推移となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆1856億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値水準まで上昇する一方で、主要取引所の出来高は引き続き右肩下がりで推移している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると51.5%で推移している。
イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており4月17日に年初来高値28万円をつけた。4月末にかけて下落したものの、5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となった。ただ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)がバイナンスとCEOのCZを提訴したことを受けて暗号資産投資家心理が悪化、暗号資産市場全体が軟調に推移した。イーサリアムも証券性の懸念から22万円まで下落。ただ、その後は買い戻しが広がって再度28万円台まで回復、7月からはやや軟調に推移しているが大きく値を下げる展開にはなっていない。
イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、446万ETHで前月より大幅増、出金が362万ETH、入金が808万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、8230ETHで、出金が3440ETH、入金が1.16万ETHとなっており、新規にステーキングを実施するユーザーが引き続き増加している。ステーキングのAPRは5.58%で推移。引き続きデーターサイトを確認して状況を見守っていきたい。