7月3日のビットコインの動向、1000万円付近で推移

2024.07.03

7月3日8時時点のビットコイン(BTC)の価格は1000万円付近で推移している。

前日2日の米国市場のダウ平均は162.33ドル高の39331.85ドル、ナスダック指数は149.46 pt高の18028.76 pt。週末に6月雇用統計の発表を控え様子見姿勢が広がる中、足元で上昇していた株に利益確定の売りが先行し寄り付きは下落した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がインフレは再び鈍化傾向にあると指摘したことで長期金利が低下し、相場を支援したほか、アマゾンやアップルなど主要ハイテク株が買われ相場を支えた。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆3000億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は下落しているなか、主要取引所の出来高は減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると54.4%で推移している。

前週は、Mt.Goxの管財人事務所が7月からの弁済開始を発表し、週明けから1000万円を割り込んだ。フランス総選挙における政局不安によって欧米国債利回りが上昇したほか、米大統領選の討論会でトランプ前大統領が優勢となったことから米長期金利が上昇し、60,000ドル水準(965万円付近)まで下落した。ただ、その後は買い戻しの動きが広がり、1000万円台まで回復した。

そのほか、シンガポール拠点の暗号資産取引企業QCPが、ビットコイン価格は7月に上昇する可能性が高いとの見方を示したようだ。ビットコイン現物ETFへの資金のフローがプラスになり、オプション取引で価格上昇を見込む注文が入っていることを理由に挙げ、特に6月のリターンがマイナスだった場合はパフォーマンスが高くなる傾向があるとした。米大手仮想通貨取引所コインベースのアナリストも、過去のデータから7月のパフォーマンスが良くなる傾向にあるとの見方を示している。

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