8月13日のライトコインの動向、一時7100円台まで下落

2024.08.13

8月13日8時時点のライトコイン(LTC)の価格は8900円付近で推移している。

前日12日の米国市場のダウ平均は140.53ドル安の39,357.01ドル、ナスダックは35.31 pt高の16,780.31 ptで取引を終了した。ソフトランディング期待の再燃で寄り付き後、上昇。その後、イランによるイスラエル報復攻撃が差し迫っている可能性が報じられ地政学的リスク上昇を嫌気した売りが加速し、相場は下落に転じた。値ごろ感から半導体のエヌビディアなどの買戻しに拍車がかかり、ナスダック指数は底堅く推移。一方、ダウは重要インフレ指標発表を控えた調整売りも見られ終盤にかけて、下げ幅を拡大し、まちまちで終了した。

暗号資産市場全体の時価総額は2兆900億ドル(Coin Market Cap)と前週末からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高を更新した後は上昇一服感が台頭し、主要取引所の出来高は横ばい推移が続いている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると56.9%で推移している。

ライトコインは2024年1月1日に1.03万円からスタート、3月から4月にかけて急騰して一時1.7万円まで上昇した。ただ、買いは続かず、5月から6月末にかけては1.2万円から1.4万円のレンジでもみ合う展開となっていた。7月に入って暗号資産市場全体が軟調に推移すると1万円を割る水準まで連れ安となり、直近は日本銀行の利上げを受けた円キャリートレードの巻き戻しや米国の景気後退懸念などによって7163円まで下落した。その後はやや買い戻しが向かったものの8900円付近での推移が続いている。

ライトコインは、PoW銘柄の一つで2011年10月開始以来3度の半減期を迎えている。2023年8月2日に報酬が12.5LTCから6.25LTCに減少した。ビットコインプロトコルからフォークしたP2P型の暗号資産で、ビットコインに次ぐ長い歴史を持つ。ビットコインが「価値の保存」の媒体として進化したのに対し、LTCは日常的な取引で使用されることを前提に作られたため「金であるビットコインに対して、ライトコインは「銀」だと言われ、ビットコインを補完するための存在であることがしばしば強調されている。

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