8月16日のイーサリアムの動向、26万円付近でもみ合う展開

2023.08.16

8月16日11時時点のイーサリアム(ETH)の価格は26万円台(Zaif)で推移している。

前日15日の米国株式市場のダウ平均は361.24ドル安(-1.02%)と反落。中国経済指標が軒並み予想を下回ったため、世界経済の減速懸念を背景とした売りが先行。一方、国内の7月小売売上高が予想を上回り金利先高観が再燃したほか、格付け会社フィッチが一部銀行の格下げの可能性を警告したことも売り材料となった。長期金利の上昇を嫌いハイテクも売られ、ナスダック総合指数は大幅反発、終盤にかけて下げ幅を拡大した米株市場を横目に、16日の日経平均は273.31円安の31965.58円と反落して取引を開始した。その後は軟調もみ合い展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆1589億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は右肩上がりで推移する一方で、主要取引所の出来高は再度減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると50.5%で推移している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており4月17日に年初来高値28万円をつけた。5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となった。ただ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)のPoS銘柄への規制発言を受けて暗号資産市場全体が軟調に推移、イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落した。その後は買い戻しが広がって再度28万円台まで回復、7月以降は26万円付近でもみ合う展開となっている。本日は26.7万円でスタートした後、売り手優位の状況が続いている。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、610万ETHで前月より大幅増、出金が401万ETH、入金が1011万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、2.5万ETHで、出金が3090ETH、入金が2.8万ETHとなっており、新規にステーキングを実施するユーザーが引き続き増加している。ステーキングのAPRは4.90%で推移。

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