8月18日のコスモスの動向、一時1100円を割る展開

2023.08.18

8月18日11時時点のコスモス(ATOM)の価格は1100円台で推移している。

前日17日の米国株式市場のダウ平均は180.65ドル安(-1.39%)と続落。中国株式市場の反発で安心感から買われた。ただ、製造業や雇用関連指標が強く30年債利回りが10年ぶりの高水準に達するなど、金利の上昇を警戒し売りが次第に強まった。ハイテクも弱く、終盤にかけて株式相場は下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は大幅続落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、18日の日経平均は304.74円安の31321.26円と3日続落して取引を開始した。その後は軟調もみ合い展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆684億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は最高値を再度更新する一方で、主要取引所の出来高は再度減少傾向にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.8%で推移している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともに2月初旬にかけてATOMも上げ幅を広げて一時2000円まで上昇した。ただ、5月末にかけてじりじりと下げ幅を広げ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制動向を受けて、BNBやポリゴン(MATIC)のほか、コスモス(ATOM)も有価証券に該当すると判断されて1000円台まで急落。その後は、XRPが部分的判決によって「デジタルトークンとしてのXRP自体は有価証券ではない」と判断されて仮想通貨取引所での一般投資家への販売は有価証券に該当しないことが下されたことを受けて、アルトコインへの買い戻しが広がった。しかし、その後はじりじりと下げ幅を広げており、本日は暗号資産全体が軟調に推移して一時1100円を割る水準まで下落している。

コスモスは、レイヤー1のブロックチェーンでネイティブトークン「ATOM」を持つPoS銘柄である。TCP/IPをモデルとした相互運用性プロトコルであるIBCを介して通信し、安全なデータと価値の移転を行うソブリンブロックチェーンのエコシステムである。2023年3月15日にLambdaアップグレードが完了した。ATOMステーカーはコンシューマーチェーンが生成したトークンや手数料の一部をステーキング報酬として享受することができるようになる。

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