8月25日のモナコインの動向、59円でこう着感の強い展開
2023.08.25
8月25日10時時点のモナコイン(MONA)の価格は59円台で推移している。
前日24日の米国株式市場のダウ平均は373.56ドル安(-1.08%)と反落。エヌビディア株の上昇が相場をけん引。ただ、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少するなど労働市場の強さが再確認されると長期金利が上昇し、下落に転じた。さらに、ボストン連銀のコリンズ総裁が追加利上げの可能性に言及すると下げが加速。終盤にかけてはジャクソンホール会合でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を警戒した売りも強まり、下げ幅を拡大した。ナスダックは大幅反落、主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、24日の日経平均は120.26円高の32130.52円と4日続伸して取引を開始した。その後は上げ幅を縮小して上値の重い展開となっている。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆536億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度最高値を更新する一方で、主要取引所の出来高も増加している(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.2%で推移している。
モナコインは、2023年に入って暗号資産市場全体の盛り上がりを追い風にじりじりと上げ幅を広げ、2月8日に年初来高値100円をつけた。その後5月にかけて軟調に推移してじりじりと下げ幅を広げ、6月にはSECの規制強化の動向を受けてモナコインも連れ安となり一時50円を割った。ただ、PoSコインなどのアルトコインと比較して下げ幅は限定的となり、7月末にかけて買い戻しが広がり一時80円まで回復。8月に入って利食い売りが優勢となり56円まで下落した。直近も戻りは鈍く、本日は59円でスタートした後、こう着感の強い展開となっている。
モナコインは、数少ないPoW銘柄の一つである。日本の掲示板「2ちゃんねる」で有名なアスキーアート「モナー」をモチーフにして2013年12月に誕生した国産暗号資産(仮想通貨)。最近では、トークン発行プラットフォームであるMonapartyを用いたNFTやFTの発行、購入手段としての利用が増えてきている。2023年10月頃に3度目の半減期を控えている。