8月31日のイーサリアムの動向、24万円台で推移

2023.08.31

8月31日9時時点のイーサリアム(ETH)の価格は24万円台(Zaif)で推移している。

前日30日の米国株式市場のダウ平均は37.57ドル高(+0.11%)と続伸。8月ADP全米雇用リポートの民間部門雇用者数の伸びが予想以上に減速したほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値も予想外に下方修正されたため、利上げ終了期待が広がり買いが先行。その後、景気減速を警戒した売りで一時下落に転じる場面もあったが、長期金利の低下やアップルの上昇が相場を支え、終日底堅く推移した。ナスダック総合指数は続伸、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、本日の日経平均は上昇スタートとなった。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆860億ドル(Coin Market Cap)と前日から横ばいで推移している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は上昇一服感が台頭して下落傾向にあり、主要取引所の出来高は減少を続けている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると49.8%で推移している。

イーサリアムは、2023年に入ってから右肩上がりで上昇しており4月17日に年初来高値28万円をつけた。5月以降は23.5万円から27万円台のレンジでもみ合い展開となったが、6月に入って米証券取引委員会(SEC)のPoS銘柄への規制発言を受けて暗号資産市場全体が軟調に推移、イーサリアムも証券性の懸念から一時22万円まで下落した。その後は買い戻しが広がって再度28万円台まで回復したが、8月に入って再度軟調に推移。直近24万円台でもみ合っており、本日は24.8万円でスタート後買い手優位の状況が続いている。

イーサリアムでは「上海」アップグレードが実装されて以降、ステーキングコントラクトにロックアップされているETHとステーキング報酬が出金可能となった。上海アップデートから現時点までのイーサリアム(ETH)のネットステーキング量は、678万ETHで前月より増加、出金が423万ETH、入金が1101万ETH(トークンアンロックスより)となっている。前日のネットステーキング量は、1.04万ETHで、出金が6.16万ETH、入金が7.2万ETHとなっており、新規にステーキングを実施するユーザーが引き続き増加している。ステーキングのAPRは4.34%で推移。

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