8月6日のドージコインの動向、前日には11円まで急落
2024.08.06
8月6日8時時点のドージコイン(DOGE)の価格は13円付近で推移している。
前日5日の米国市場のダウ平均は1033.99ドル安の38,703.27ドル、ナスダックは576.08pt安の16,200.08ptで取引を終了した。弱い7月雇用統計を受けた景気後退入り懸念に伴う売りが継続し、寄り付き後、下落。加えて世界株安で投資家心理が急速に悪化し、手仕舞い売りも加速したと見られ、終日、売りが先行した。ハイテクも売られ、戻り鈍く終盤にかけ再び売りが加速した。
暗号資産市場全体の時価総額は1兆9300億ドル(Coin Market Cap)と前日から減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高を更新し抵抗は上昇一服感が台頭し、主要取引所の出来高は横ばい推移が続いている(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると57.1%で推移している。
ドージコインは、1月20日に「XPayments」アカウントの開設を受けて、DOGEが決済機能の一部を構成するのではないかとの憶測が広がり13円台まで急騰した。その後は、ビットコインやイーサリアムが史上最高値を更新するなか連れ高となり一時34円まで上昇した。ただ、4月に入って利食い売りが広がって25円付近まで下落、5月には20円を割って19円まで値を下げた。5月末にかけて買い戻しが広がっていたが買いは続かず、6月以降は売り優勢の展開となった。直近も軟調推移が続いており、前日には国内株式市場が異例の全面安で日経平均株価が急落する中、暗号資産全体も大きく下落してドージコインは一時11円まで下落した。本日は買い戻しが向かっているものの、依然として戻りは鈍い。
ドージコインは、インターネットで有名な柴犬をマスコットとしたミーム型暗号資産である。LuckycoinとLitecoinのフォークで、マイニングアルゴリズムはScryptoを採用している。発行上限は元々1000億DOGEであったが、現在は無制限となっている。イーロン・マスクによるツイートは、影響力の大きさからドージコインやビットコインなど暗号資産相場の価格形成に波及することがある。