人気レストランChipotle、米国の店舗で暗号資産を受け入れ

2022.06.03

メキシカンスタイルの人気ファーストフードレストランチェーンChipotleは1日、暗号資産決済に対応開始したことを発表した。

同社は、暗号資産決済プラットフォームFlexaを通じて暗号資産決済を受け入れるという。Flexaはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む約98の暗号資産をサポートしており、ユーザーは米国にある約3000のChipotleレストランで、アプリを使ってフードアイテムの支払いを暗号資産で実行できるようだ。

ただ、Flexaで支払うには、ユーザーはデジタル資産を保管するGeminiまたはSPEDNアプリをダウンロードする必要がある。ダウンロード後に、ユーザーはアプリを使用して店舗で支払いを行うことができる。Flexa は、Chipotleが新たに暗号資産決済のサポートを開始したことを記念して、Flexa対応アプリで任意の暗号資産を使用すると、Chipotleでの次回の購入が10%オフになるキャンペーンを実施している。

Chipotleは、2021年のハロウィンの時期にRoblox上でバーチャルレストランを展開していた。プレイヤーは自分のアバターに、Chipotleをテーマにしたコスチュームを着せることができた。また、先着10万人のユーザーがオンラインで無料のブリトーを手に入れ、それを実店舗でブリトーと交換することができた。

Chipotle以外にも、ファストフードチェーンのWendy’sがMetaのメタバースプラットフォーム「Horizon Worlds」上に独自エリア「Wendyverse」を4月に開設している。ほかにも、今年に入ってMcDonald’sがメタバース向けに商標を出願すると、Taco Bell、Pizza Hut、KFCが非代替トークン(NFT)およびメタバース製品とサービスの複数の商標申請を提出している。

5月には、高級時計メーカーTag Heuerがオンライン購入において暗号資産決済を開始、Breitlingは時計の現物販売とともにNFTの発行を開始し、Jacob & Coも暗号資産による支払いを受け入れている。また、高級ファッションブランドのGucciやOff Whiteも今年、暗号資産を支払い方法として受け入れ始めた。ファストフードチェーンから高級ファッションブランドまで幅広い分野で暗号資産決済の対応が広がっているなか、今後も世界では暗号資産決済を導入する企業が増加していきそうだ。

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