ジャック・ドーシー氏のTBD、分散型ウェブプラットフォーム「Web 5」を構築すると発表

2022.06.13

ジャック・ドーシー氏が率いるブロック社に創設されたビットコインに特化した事業部門「TBD」は10日、「Web 5」と名付けられた分散型ウェブプラットフォームを構築する野心的な取り組みを発表した。

公式サイトでは、「ウェブは情報交換を民主化したが、アイデンティティという重要なレイヤーが欠落している。私たちは、多くのアカウントと複数の覚えきれないパスワードで、個人データを保護するのに苦労している。また、今日のウェブ上では、アイデンティティと個人データは第三者の所有物になっている。」と書かれている。

Web5 は、アプリケーションに分散型のアイデンティティとデータストレージを提供するという。これにより、開発者は楽しいユーザー体験の創造に集中することができ、データとアイデンティティの所有権を個人に戻すことができるようだ。

ユーザーはWeb5のデジタルウォレットに個人情報やデータを保存しておけば、新しい分散型アプリを利用する際に新たにプロフィールを作成する必要がなくなる。また、Web5に対応した分散型アプリであれば、既存のデジタルウォレットから様々な分散型アプリケーションが利用できるようになる。逐一ログインすることなくアプリケーションからアプリケーションへシームレスに移動できるようにすることも目的としている。ユーザーデータは、サードパーティの製品やサービスに保存されるのではなく、ユーザーによって管理されてユーザーの許可がある場合にのみ公開されるようになる。

Web5は、現在のインターネットを表す「Web2」と現在注目が集まっている「Web3」から付けられた。Web 5は、Bitcoinの基盤の上に構築され、Web 3と同様に仲介者なしでユーザー同士のやりとりを可能にし、政府の検閲や中央集権的なサービスの停止などの脅威をなくす。また、Web5は、ビットコインのレイヤー2ネットワーク「ION」が活用され、ユーザーに「分散型アイデンティティ」を提供するという。

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