ConsenSys、ZK-rollupソリューションに注力するStarkWareとの提携を発表

イーサリアムを専門に扱うブロックチェーンソフトウェア企業ConsenSysは29日、ZK-rollupソリューションに注力するブロックチェーンソフトウェア企業StarkWareとの提携を発表した。

 ConsenSysは、イーサリアム基盤のウォレット「Metamask」及びインフラ開発ツール「Infura」を提供している。StarkWareは、パーミッションレスの分散型ZK-rollup技術「StarkNet」を開発している。StarkNetは、イーサリアムの上でL2ネットワークとして動作し、イーサリアムのコンポーザビリティとセキュリティを損なうことなく、Dappsが必要とする計算量のスケーラビリティを実現することができる。他にもZK-rollupは、不正耐性が高く、送金の処理時間が短い特徴がある。

今回の提携により、ZK-rollupを限定的に「Metamask」と「Infura」に統合することになる。ただ、MetaMaskは、開発者が実験開発環境であるStarkNetスナップでのみ利用可能で、Infuraはプライベートベータ版の参加者に限定されているようだ。

StarkWareは5月25日、シリーズDラウンドで1億ドルを調達し、評価額が80億ドルに達したことを発表、ConsenSysも3月15日に4.5億ドルを調達し、評価額が70億ドルに達したと発表している。イーサリアムのガス代を大幅に引き下げることに貢献するスケーリングソリューションやイーサリアムウォレット及び開発ツールを手掛ける両社は、主要アルトコインであるイーサリアムの発展には欠かせないため、今後の動向に注目が集まりそうだ。

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