デジタル資産データを分析するInca Digital、DARPAと契約締結

2022.09.26

暗号資産などのデジタル資産データを分析する米企業Inca Digitalは23日、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)と契約を締結したと発表した。

小規模企業革新研究(SBIR)契約でデジタル金融資産の影響調査を行うようで、デジタル資産が国家の安全保障にどのように関わっているかを理解するためのプロジェクトとなっている。DARPAが資金を提供し、「Inca Digital Federal」が、分散型台帳の金融アプリケーションに関する行動を分析するための先端技術をリサーチする。

SBIRを通じてInca Digital Federalは、市場横断的な暗号資産データとリスクを分析するためのツールを開発する。米政府だけでなく企業も活用できるようで、デジタル資産企業と非デジタル資産企業の関係の把握及び暗号資産が従来の金融システムに与える影響、ブロックチェーン技術はマネーロンダリングやテロ資金供与とどう関連しているか、などが分析対象として挙げられている。

Inca Digital社のCEOであるAdam Zarazinski氏は、「デジタル資産市場は素晴らしい可能性を秘めているが、マネーロンダリングや市場操作など、米国の国家安全保障にリスクをもたらす可能性がある。」と述べた。また、国防総省などの連邦政府機関がデジタル資産がどのように運用されているかを理解し、デジタル資産市場に対する管轄権をグローバルに活用するためのより良いツールを持つ必要がある、と示唆した。

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