ミンカブ、ALISトークン発行の株式会社ALISを完全子会社化
2022.10.05
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドは4日、株式会社ALISの全株式を取得して完全子会社化したと発表した。
ALISは、2017年に国内初の大型 ICOを実施し、ALISトークンを発行している。また、ブロックチェーン技術を用いたWeb3時代のソーシャルメディアプラットフォーム「ALIS.to」を運営するなど、ブロックチェーン技術を始めとする先端技術を生かした事業運営を行っている。「ALIS.to」では、投稿をユーザー同士の「いいね数」を基に記事の価値を査定する仕組みを採用しており、いいね数に応じて記事の投稿者と評価をしたユーザーの双方にALISトークンが付与されている。
一方、ミンカブは現在金融・経済情報分野を中心に事業を展開している他、国内最大級のブログサービスや業界トップクラスのアクセス数を有するニュースサイト等の事業を展開している。9月28日には、月間利用者数約 7,000 万人を有する株式会社ライブドアの子会社化を発表した。取得価額は72.00億円でミンカブは既存ユーザーと合わせて月間利用者数8000万人規模のユーザー基盤を有するネットメディアグループになる。
今後は、ミンカブのメディア運営ノウハウやグループ間シナジー等を最大限活用し「ALIS.to」やALISトークンのさらなる価値拡大を目指すという。また、資産形成情報メディア「MINKABU」を含めて優良なコンテンツ投稿者に対するユーザー間インセンティブや配信されたニュースをSNS等にシェアした際のデジタルインセンティブの導入の他、投稿者コンテンツのNFT化やソーシャルメディア内でのマーケットプレイス展開等、Web3時代におけるネットメディアの新たなユーザーエクスペリエンス創出を目指していくようだ。
株式会社ALISの共同代表である石井氏と水澤氏は、上場企業であるミンカブの「政治力」や「信用」の強さに加えて、既存事業との強力な事業シナジーがあることを子会社化に至った理由として明らかにしている。今後も両社の動向に注目が集まりそうだ。
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