大手暗号資産取引所バイナンス、FTX買収に合意
2022.11.09
大手暗号資産交換所バイナンスの最高経営責任者(CEO)CZ氏は9日、同じく大手暗号資産交換所FTXを運営する「FTX.com」を買収することに合意したと明らかにした。現時点で買収に拘束力はなく、これから数日間でバイナンスがFTXの状況を調査するようだ。
CZ氏はTwitterで、「FTXが流動性危機に陥って支援を要請している。ユーザーを保護するために流動性の危機をカバーすることを意図して、買収の基本合意書に署名した。」と述べている。また、今回の契約が正式に成立するには一定の時間がかかるだろうとも説明しており、リアルタイムで状況を調査し、バイナンスはいつでも今回の契約を撤回することができるとも発言した。さらに、FTXの取引所トークンであるFTTは今後数日間で非常に不安定になると予想しているようだ。
FTXで起こった今回の件は、11月3日にCoinDeskがAlameda Researchの財務状況を報道したことから始まった。Alameda Research が146億ドルの資産、80億ドルの負債を保有していると報道したが、資産の多くがFTTトークンであったことが問題視された。その後、7日に、CZ氏が保有している大量のFTTを売却していく旨を発表、「市場への影響を最小限にする方法で売却する」「市況や限られた流動性などから、売却完了までには数カ月かかる」と述べていた。
これに対して、Alameda ResearchのCaroline CEOは、「リークされた資産はバランスシートの一部だ。」と釈明した。FTXのSam Bankman-Fried CEOも「FTXは健全な状態だ」「FTXは顧客の保有資産を全てカバーするのに十分な資金を持っている」と説明していた。ただ、本日8日にバイナンスがFTXを買収することで合意。FTXのSam Bankman-Fried CEOは、バイナンスとの契約について、ユーザーを保護することが目的でCZ氏やバイナンス、全ての支援者に感謝しているとし、今回の契約は業界全体に利する発展であると主張した。
FTXの流動性危機は、暗号資産業界で最大の衝撃となっている。現状、バイナンスの買収に拘束力はなく、今後の行く末は誰にもわからない。引き続き、両社の今後の動向に最大の注目が集まりそうだ。。
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