最大手暗号資産取引所バイナンス、日本に参入
2022.12.01
最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは30日、日本に参入すると発表した。
バイナンスは、金融庁登録の交換業者サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)の発行済み株式を100%取得して同社を買収した。買収を通じて、バイナンスは金融庁の規制対象企業として、日本市場に参入する。取引条件は開示されていないが、数十億円程度とみられているようだ。
バイナンスは、フランス、イタリア、スペイン、バーレーン、アブダビ、ドバイ、ニュージーランド、カザフスタン、ポーランド、リトアニア、キプロスなど11カ国で規制当局の承認または認可を確保している。SEBCの取得は、バイナンスにとって東アジアで初めてのライセンス取得となるようで、バイナンスが当局の承認または認可を得て事業をするのは12カ国目となった。
これに伴い、日本居住の新規ユーザーはグローバル版バイナンスの新規口座開設ができなくなったようだ。現時点では、既存ユーザーはバイナンスのサービスをそのまま利用可能となっているようだが、詳細は不明となっている。FTXの日本法人設立時のように利用者の完全移行が必要となる可能性があるが、続報は追って報告するようだ。 新経営体制の代表取締役となった千野 剛司氏は、「日本市場は今後の暗号資産の普及に重要な役割を果たすでしょう。規制当局と積極的に協力し、ユーザーのためにコンプライアンスを遵守した形で取引所を発展させていきたいと考えている。」と述べた。今回の株主の変更後も、同社の分別管理方法に変更はないとしている。
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