1月18日のビットコインの動向、日銀政策維持発表で上げ幅広げる

2023.01.18

1月18日13時時点のビットコインの価格は2,790,000円水準(Zaif)で推移している。

17日の米株式市場でダウ平均は391.76ドル安(-1.14%)と5日ぶり反落。1月ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外に2020年5月来の低水準にまで落ち込んだため、景気後退を懸念した売りが先行。金融のゴールドマン・サックスの低調な決算内容も重しとなり、ダウ平均は終日軟調に推移。一方、金利先高観の後退でハイテクの買い戻しが続き、ナスダック総合指数は+0.14%と小幅に7日続伸。

日銀は金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の維持を決めた。物価上昇率見通しは、2022年度は3.0%、24年度は1.8%と22年10月公表時点から引き上げ、23年度は1.6%に据え置いたようだ。長期金利の許容上限は0.5%程度のまま維持した。市場は日銀の政策修正について前のめりで織り込み過ぎていたため、予想通り現状維持となったことを受けて為替の円安と株高が実現した。日経平均株価は午前中堅調に推移しており、後場からは日銀の緩和維持を受けて急上昇した。

暗号資産市場全体の時価総額は9,961億ドル(Coin Market Cap)と前日からほぼ横ばいで1兆ドル手前での推移となっている。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は直近のピーク付近で推移、取引所の出来高は低水準だった1月初週と比較して回復傾向にある(Blockchain.com)。また、価格の上昇とともにマイナーの収益も右肩上がりに推移している。

本日のビットコインは、279万円台(Zaif)で推移。始値273万円台でスタート、その後は堅調もみ合い展開が続いていたが、日銀の緩和維持報道を受けて高値279万円まで値を伸ばした。日銀の政策が予想通り現状維持となったことを受けて為替が円安に傾いたため、円建てのBTC価格には追い風となった。テクニカル面では、200日移動平均線を明確に上抜けており、節目の300万円、その後は昨年6月から11月まで続いたレンジの上限である330万円も視野に入ってきた。ただ、過熱感を示すRSI(相対力指数)は87と既に買われすぎの水準にあるため、利益確定売りが広がる可能性があることも想定しておきたい。

※チャートはBTC/JPYの日足、25日MA、100日MA、200日MA

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