2月20日のビットコインの動向、25000ドル付近でこう着感の強い展開続く

2023.02.20

2月20日14時時点のビットコインの価格は3,280,000円水準(Zaif)で推移している。

前週末17日の米株式市場のダウ平均は129.84ドル高(+0.39%)と反発。連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派発言を受けた利上げ加速を懸念した売りが続いた。ただ、その後、リッチモンド連銀のバーキン総裁が柔軟な対応として0.25ポイントの利上げに支持を表明したため大幅利上げへの懸念が緩和し、売りの勢いが弱まった。終盤にかけて連休を控えた買い戻しが強まりダウ平均は上昇に転じた。ナスダック総合指数も下げ幅を縮小したが下落、まちまちとなった米株市場を横目に、日経平均は前週末比16.00円安の27497.13円と小幅続落でスタート。下げ幅を縮小した後は前日終値付近でのもみ合い展開が続いている。

前日のコインベースは0.59%安、マイクロストラテジーは3.53%高。暗号資産市場全体の時価総額は1兆1173億ドル(Coin Market Cap)と前週末からやや増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は過去最高値を更新して上昇を継続しているほか、主要取引所の出来高も急回復している(Blockchain.com)。

本日のビットコインは始値331万円台でスタート、安値321万円から高値336万円での推移となっており、ローソク足は上下に髭を伴う陰線を形成している。引き続き、売り買いが交錯するなか、22年8月高値を大きく上抜けることができない。米長期金利が高水準で推移しており、目先買い進む材料が乏しいか。

今週22日には、1月31日-2月1日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。また、24日には、米金融当局がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数などが発表される。ブルームバーグがエコノミストを対象に実施した調査の中央値では、1月PCE価格指数は全体で前月比0.5%上昇と2022年半ば以来の高い伸びが見込まれ、変動の大きい食料品とエネルギーを除くコア指数は同0.4%上昇と予想されているようだ。

市場予想を大幅に上回った米1月雇用統計に続き、米1月CPIとPPIも市場予想からの上振れが目立ち、インフレ鈍化の一服が強く意識されつつある。1月の米中古車平均価格が上昇に転じており、米国のインフレ率の前倒し指標とされる銅価格も上昇傾向にある。これらの影響が3月14日に発表される2月CPIで反映され、想定以上のCPI加速が確認される可能性があるなか、今後も警戒感がくすぶり投資家心理にネガティブに働きそうだ。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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