2月28日のビットコインの動向、こう着感の強い展開続く

2023.02.28

2月28日14時時点のビットコインの価格は3,190,000円水準(Zaif)で推移している。

27日の米株式市場でダウ平均は72.17ドル高(+0.21%)と反発。製造業関連の指標が冴えず、金利が低下したことで買いが先行。その後、株価の割高感が意識されるなか戻り待ちの売りに押され、ダウ平均は一時下落に転じる場面もあったがハイテク株の上昇が支えた。ナスダック総合指数は+0.63%と反発。金利上昇と米株安の一服が安心感を誘う中、日経平均は91.38円高からスタート。為替の円安傾向や時間外取引のナスダック100先物の上昇も支援要因に朝方は買いが先行し、一時27585.17円(161.21円高)まで上伸。ただ、27500円を超えたところでは戻り待ちの売りが根強く、その後は上げ幅を縮小する展開となっている。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆700億ドル(Coin Market Cap)と前日からほぼ横ばい推移。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じた一方、主要取引所の出来高も上昇一服感が台頭している(Blockchain.com)。

本日のビットコインは始値323万円台でスタート、高値324万円を付けた後売り優勢の展開となり316万円まで値を下げた。米国のインフレ再燃が警戒されており、投資家は3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利上げを警戒し始めている。米10年債利回りも低下したとはいえ、3.92%と低下幅は小さく、リスク資産であるビットコインを積極的に買い進む動きにはなりにくそうだ。

今晩は米国市場で小売企業のターゲットの決算が予定されている。米国では今週ターゲットの他にもロウズやダラー・ツリー、ベスト・バイ、メーシーズなどの小売決算が予定されている。先週は米10-12月の実質国内総生産(GDP)改定値が下方修正され、特に米GDPの約7割を占める個人消費が大きく下方修正された。インフレが収まっていない反面、インフレの原因ともされている個人消費にはやや陰りが見られてきているようだ。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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