3月7日のビットコインの動向、パウエル議長発言控えて小動き続く

3月7日14時時点のビットコインの価格は3,050,000円水準（Zaif）で推移している。

6日の米株式市場でダウ平均は40.47ドル高（+0.12％）と小幅に4日続伸。金利の低下を好感して上昇して始まったが、1月製造業受注が予想を上回り金利が上昇に転じると上値を抑制。パウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長が7日、8日に開催される上下両議会での証言でタカ派色を再表明するとの警戒感も広がり、ダウ平均は上げ幅を縮小。ナスダック総合指数は終盤に下落に転じ、-0.11％と3日ぶり小反落。まちまちな米国株を受けて日経平均は35.19円安からスタート。ただ、為替の円安基調に加えて時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移していたことを背景にすぐにプラスに転じた。香港ハンセン指数の上昇なども追い風に上げ幅を広げると、その後は堅調に推移している。

前日のシルバーゲート・キャピタルの株価は続落、コインベースは2.70％安、マイクロストラテジーは3.83％安。暗号資産市場全体の時価総額は1兆271億ドル（Coin Market Cap）と前日からほぼ変わらず。ビットコインのハッシュレート（採掘速度）は前日に最高値を更新してからさらに上昇、主要取引所の出来高は引き続き軟調に推移している（Blockchain.com）。

本日のビットコインは始値305万円台でスタート、その後は高値307万円まで値を伸ばしたが上値の重い展開が続いている。シルバーゲート傘下のシルバーゲート銀行の破産懸念が重しとなるなか、今晩から2日連続でパウエル議長の議会証言が予定されており、積極的に買い進む動きは限定的となっている。パウエル議長の発言機会は今回の議会証言を最後に、次回連邦公開市場委員会（FOMC）会合まで設定されていないため、いずれにしても同氏の発言には最大の注目が集まっている。

今週末には日本銀行の黒田東彦総裁にとって最後の金融政策決定会合、そして米雇用統計と注目度の高いイベントが目白押しである。米長期金利がやや上昇に転じるなか、シルバーゲート絡みの追加材料に加えて、経済指標やFRB高官の発言には引き続き注意しておきたい。

※チャートはBTC/JPYの日足、50日MA、100日MA、200日MA

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