12月20日のビットコインの動向、610万円台で推移

2023.12.20

12月20日10時時点のビットコイン(BTC)の価格は610万円付近で推移している。

前日19日の米国株式市場のダウ平均は251.90ドル高(+0.68%)と続伸。11月住宅着工件数の予想外の改善でソフトランデイング期待を受けた買いが続いた。リッチモンド連銀のバーキン総裁がインフレを巡り進展が続けば適切に対応すると利下げの可能性を示唆し、長期金利の低下を好感した買いも相場を押し上げた。ダウは連日で過去最高値を更新した。ナスダック総合指数も続伸、主要株価指数がそろって上昇した米株市場を横目に、日経平均は上昇スタート。植田総裁の会見を受けてドル円は円安基調が継続、円高進行に対する警戒は大きく後退している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆5900億ドル(Coin Market Cap)と前日からやや減少している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じる一方で、主要取引所の出来高は増加基調にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると53.6%で推移している。

直近のビットコイン価格は節目の4万ドルを突破して以降、上昇基調を継続している。ビットコインETFの承認期待が持続するなか、FRBの利上げ終了及び来年からの利下げ期待が追い風となっている。前日には、ETFを申請するビットワイズが自社のテレビCMを公開したことが注目されたほか、ブラックロックが現物型ビットコインETFの設計において、米証券取引委員会(SEC)との承認に向けた擦り合わせが終わったとの観測もあった。そのほか、植田総裁の会見を受けてドル円が円安基調を継続しており、円建てのビットコイン価格への追い風にもなっている。

2023年のビットコイン価格は年初から右肩上がりで推移してきた。米国株式市場でも、コインベースやマイクロストラテジー、マイニング関連銘柄など仮想通貨関連の株価が直近で大幅上昇している。そのほか、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は、同国の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)投資の含み益がプラスに転じたと公表している。ビットコインの半減期は、2024年4月から5月頃に訪れるとされており、報酬は3.125枚に減少する。半減期前後には価格が大きく動く可能性もあるため、来年に向けて引き続き注目が集まりそうだ。

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