12月25日のコスモスの動向、1500円台で推移

2023.12.25

12月25日11時時点のコスモス(ATOM)の価格は1500円付近で推移している。

前週末22日の米国株式市場のダウ平均は18.38ドル安(-0.05%)と反落。11月コアPCE(個人消費支出)価格指数の伸びが予想を下回り連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方に金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月ミシガン大消費者信頼感指数確定値や長期インフレ期待が予想外に上方修正されると、長期金利が上昇に転じ、相場は失速。ナスダックはプラス圏を維持、まちまちとなった米株市場を横目に、日経平均は上昇スタート。ただ、その後は上げ幅を縮小している。

暗号資産市場全体の時価総額は1兆6500億ドル(Coin Market Cap)と前週末から増加している。ビットコインのハッシュレート(採掘速度)は再度上昇に転じる一方で、主要取引所の出来高は増加基調にある(Blockchain.com)。ビットコイン(BTC)のドミナンス(暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額の割当)は、TradingViewのデータによると52.3%で推移している。

2023年に入り、暗号資産市場の盛り上がりとともにATOMも上げ幅を広げて一時2000円付近まで上昇した。ただ、6月に入って米証券取引委員会(SEC)の規制動向を受けてPoS銘柄のATOMも有価証券に該当すると判断されて1000円台まで急落。それ以降は9月末にかけてじりじりと下げ幅を広げた。一方で、11月に入ってビットコイン及び主要アルトコインの上昇に連れ高となって買い戻しが広がり、直近も一時1700円をつけた。クリスマスや年末年始の休暇入りする投資家が増えてくる中、本日は1500円付近で推移している。

コスモスは、レイヤー1のブロックチェーンでネイティブトークン「ATOM」を持つPoS銘柄である。TCP/IPをモデルとした相互運用性プロトコルであるIBCを介して通信し、安全なデータと価値の移転を行うソブリンブロックチェーンのエコシステムである。2023年3月15日にLambdaアップグレードが完了した。ATOMステーカーはコンシューマーチェーンが生成したトークンや手数料の一部をステーキング報酬として享受することができるようになる。

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